リズムを取り戻すこと、即ち「生き物」としての自分の身体を
取り戻すことです。 人の身体には本来、なるべく同じ状態を
キープしようとする働き 「恒常性」というものがあります。
人体をとりまく環境というものは一定ではありません。
また、身体の内部にもさまざまな変動が起こります。
環境の変動や体内の変動と折り合いをつけて「恒常性」を
保つために、 体内では多様な働きが行なわれています。
これが周期（リズム）を生み出します。
周期的な（リズミカルな）さまざまの「揺れ」の中にありながら、
リズムどうしが上手に響き合っている状態が、
生き生きとして健康な状態と言えるでしょう。

何らかの原因でこのリズムが崩れた時、その原因を探り、
解決することはもちろん大事です。
しかし、根本がわからない、原因が複雑でひとつではないということも
往々にしてあります。
そのときはまずリズムから整えるのもひとつの方法です。
リズムを整えることで身体の調子が整い、
原因が解決へ向かうことも少なくないのです。

女性の場合は非常に分りやすいのですが、男性にもこの28日の周期があるという説があります。詳細は今後の医学の知見を待たなければなりませんが、片方の性に周期があるのなら、それにシンクロする形でもう片方の性にも何らかの周期的変化があるほうが、生き物としては当然だろうと、直感的にはそんな気がいたします。

いずれにしても、女性の変化ではありますが、
ぜひ男性にも理解しておいていただきたいのが以下の周期的変化です。
では、まず図を見てください（クリックで拡大）。

28日の周期で動くものでわかりやすいものを示しています。

1. ホルモン
一つは卵巣から出る2種類の女性ホルモン（図の上段=オレンジ＆青）の動き。
これはそれを促している、脳から出される性腺刺激ホルモン（図の下段=ピンク＆緑）の動き（FSH=卵胞刺激ホルモン、LH=黄体化ホルモン）と連動しています。
（さらにいうならば、脳の中でこの性腺刺激ホルモンを出せという
指令を出すホルモンが分泌されており、それとも当然連動しています。）
以上はホルモンの動き。

2. 基礎体温（自律神経）
次にそれに連動する基礎体温（図の黄緑）。これは自律神経の動きです。

3. 骨盤の開閉
そして、代表的な骨格の動きとして骨盤の開閉運動があります。
もちろんこれは骨盤だけが動いているのではなく、
連動して肩甲骨や頭蓋骨も動いています。
まるで長い呼吸をするように大きく緩やかに動いているのが
ご想像いただけるでしょうか。

図にしたのは以上のわかりやすい例だけですが、
体内情報系（ホルモン、自立神経など）や骨格など、
要するに身体全体が28日の周期で変化していることが
お分かりいただけるでしょう。

リズミカルボディセラピーでは
この周期１サイクルを3つの時期に区切り、
それぞれの時期に応じた精油、キャリアオイル、
トリートメントテクニックを用いて、
その時期に相応しい身体になるようお手伝いします。
身体をその時期に合わせることによって、
徐々に自力でリズムが刻めるようになっていくのを期待するのです。